感情労働によるリスクと対処法

感情労働とは、業務上感情をコントロールしなければならない労働のことをいいます。主に、接客業や医療福祉などの現場では感情労働が求められます。
感情は目では見えないものです。本当の気持ちをそのまま出せないのはなかなかのストレスであり、そこが麻痺してしまえば、自身の心の状態も分かりにくくなっています。

体が疲れている場合、マッサージを受けて体をほぐすことが可能です。セルフケアをする際は、自宅で体に湿布を貼ったり、寝る前にストレッチをしたりと、何らかの方法で対応ができます。

一方、感情労働によって心が疲弊してしまっている場合、体のように明確な痛みなどがないため、ケアが行き届かないケースが多々あります。心のケアに目を向けるには、きちんと自分のメンタルが疲れていることに気付こうとすることが大切です。気付かなければ何も対策することができません。

数ある職業の中でも、特に看護師は仕事量が多く、感情労働のストレスを抱えやすい職業だと言われています。体力を使う仕事であり、体のメンテナンスには気をつけている人はいますが、心の方もしっかり気に掛ける必要があります。

ストレスが蓄積してしまうと、うつ病になったり、原因不明の頭痛などの体調不良を招いたりします。
「眠れなくなった」「疲れが取れない」思うことが増えたら要注意です。日頃から心の合図を見逃さないようにしましょう。

感情労働の現場で健康に働き続けるためには、ストレスにいち早く気づき対処する必要があります。定期的に自分と向き合う時間を取ったり、日記のような形で感情を書き出す習慣を持ったりして、メンタルの状態を整えましょう。感情労働に苦手意識を感じている方は、ぜひ感情コントロールの対策方法を調べてみてください。